Vol.196 時間雨量121mm どこでも起こり得ることと考える
9月21日・22日の能登半島は時間雨量121mmという記録的な豪雨に襲われた。大変な被災を受けた方々の御冥福を衷心よりお祈りすると共に一日も早い復興をお祈り致します。
これまで時間雨量50mm以上を「非常に激しい雨」と定義、その頻度は30年間で約1.4倍に増えています。また今回の能登のように時間雨量100mmを超える雨は、全国のあちこちで起こるようになってきています。気象変動の激しい昨今、各地域で起きたらどのようになるのかを想定しておくことは必要だと思います。降水量データは気象庁のアメダスに公表されていますので、ホームページで確認することができます。
8月30日の台風10号、当社の近くである新横浜遊水地でも洪水を防ぐための越流が起きました。この日の時間雨量は19mm程度でしたが、遊水地に約427,000㎥の水(6番目の水量)が蓄えられ、下流等での水害を防ぐことができました。しかしながら、時間雨量100mm以上となった場合は、この遊水地だけでは防げないこともでてきます。ハザードマップを確認して洪水リスクを把握しておくことが必要になります。最近では電信柱にも洪水時の水深が記されていることがありますので注意して確認してみてください。