商談やプラン設計のポイントとなる「直下率」について
商談やプラン設計の際に「直下率」について話をしたことはありますか?
実際に直下率の話を用いてお客様に話をしてみると、とても納得感を得られ、
商談やプラン設計がスムーズにいくパターンがあります。
今回は、そんな「直下率」についてお話をさせていただきます。
◆そもそも直下率とは?
柱や耐力壁などが、1階と2階で同じ位置にどの程度の割合で揃って
配置されているのかを示す指標となります。
直下率には2種類あり、
2階の柱の下に1階の柱があるかどうかを判断する「柱直下率」と、
2階の壁の下に1階の壁があるかどうかを判断する「壁直下率」があります。
1階と2階が一致していればいるほど、
荷重が効率よく伝達されていることになります。 また、地震による倒壊物件の直下率も調査されており、
柱直下率50%以上、壁直下率60%以上が安全の目安となっています
◆「柱・壁直下率診断」
先ほど説明したような内容を、
間取り図面から過重負荷の掛かり具合を簡単に診断するツールが
「柱・壁直下率診断」になります。
「柱・壁直下率診断」の一番のメリットは、
リフォーム現場で直ぐにおこなうことが出来ることです。
施主の目の前で「柱・壁直下率診断」をおこない、
その場で診断結果を伝えることができるので、より商談を進めやすくなります。
◆壁直下率の計算方法
1.壁の長さは、X・Y方向の各通りごとに、1P(1グリッド)を1単位として数え
集計する。また、455mmは0.5P、300mmは0.3P、610mmは0.7Pとして数える。
2.各通りについて2階間仕切線の長さを数え、分母として記入する。
3.各通りについて1・2階で一致する間仕切線の長さを分子として記入する。
4.各通りの分母、分子をX・Y方向それぞれに集計する。
5.X・Y方向の分母、分子を各々合計したものを計算し、壁直下率を出す。
★壁直下率=1・2階で一致する間仕切長さ/2階の間仕切の長さ×100[%]
◆柱直下率の計算方法
1.各通りの2階の柱の数を集計し、分母として記入。(X・Y方向の区別は無い)
2.1・2階で一致する柱の数として、塗りつぶした柱を数え、分子として記入する。
3.各通りの分母と分子をそれぞれ集計し、柱直下率を出す。
★柱直下率=1・2階で位置が一致する柱の数/2階の柱の数×100[%]
◆さいごに
皆さんも商談内で「直下率」について触れてみてはいかがでしょうか?
大規模リノベーションを始めたいけど何から取り組んだら良いかがわからない方、
受注率UPを目指したい方など、リノベ実践塾を通じて、ノウハウを学びませんか?
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