株式会社エー・エス・ディ

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スタッフコラム

業務効率を45%向上させたDX成功事例の公開

不動産管理や建物や付随する工事、点検に携わる業務を行っている企業様は
日常的に現場業務に従事する業者の質に悩まされています。

先日参加したイベントでも建物維持管理業を行っている数社の方々と
お話をさせて頂きましたが次のような課題があるようです。

【現場人材に対する主な課題】
・職人気質の風土で現場基準がない
・担当業者に依存されてしまい顧客からの現場評価にバラつきがある
・業者から報告を受けても直ぐに正しい評価が出来ない
・業者任せで言われっぱなしになってしまう
・委託先業者の質を正しく評価できない

本メルマガをお読み頂いている方の中にも
上記のような課題を抱えていらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

そこで本日は様々な現場業務の課題をDXで改善してきた当社事例の一部をご紹介します。
事例でご紹介する企業がDX化までどのようなプロセスを踏んだのかも記載しておりますのでご参考にして下さい。

| 不動産管理業でのDX成功事例
アパート、マンションの建築、管理を行う不動産会社での事例です。

<DX前>
この会社では共同住宅の販売。オーナー様向けの建物管理業を開始して1年程経過しておりました。建築に関しては10社の外部の施工店へ委託していましたが、中間や仕上りといった現場立合いを除くと週次の施工店からの現場完了報告をもって現場進捗を把握していました。

しかし事業を開始して1年が経過すると予定していた工期が遅れがちになる施工店が目立ってきました。結果として不動産会社はオーナー様側への謝罪対応などしわ寄せがきていました。

<DX検討中/内容の策定>
施工店からのタイムリーな報告と現場確認の必要性を感じて当社にご相談頂きました。そこで次の手順で業務の洗い出しを行いクラウドシステム側への実装を行いました。

1.チェックリストの策定
建築物完成までに必要な工程の洗い出しと各工程で報告として必須な項目の抽出を行いました。また各工程で起きそうな不備、不具合の事項の想定も同時にシミュレーションを行いシステムへ反映させました。

2.施工店の選定
クラウドシステムを実運用するに辺り10社全て同時スタートする事はせずに
重要な現場を任せている施工店、不動産会社から比較的遠方の現場を任されている施工店、ITリテラシーの高くない施工店の3社をピックアップして頂きました。
先ずこの3社の施工店で一か月トライアル運用を行いました。

3.トライアル結果のフィードバック
トライアルにて得られた結果を更にシステムに反映させました。

重要な現場を任されている施工店からは現在のチェック項目では不十分な点に関する意見が出て結果としてチェック項目の質が上がりました。
遠方の現場を任されている施工店からは主に管理会社からの指示待ちが発生しがちな工事に関する課題が上がり、現場指示に関する具体的な事例を積み上がり管理会社が得にフォローしなければいけない点が具体化しました。
ITリテラシーが高くない施工店からはクラウドシステムの操作に関する問合せが幾つか上がりました。特にフォローアップが必要な点は動画マニュアルで補うなどを行いました。

<DX後>
このように一カ月のトライアルで上がった課題をシステムや運用面でバックアップできる体制作りを行い、全施工店での運用を開始しました。

【業務DX化の結果】
1. 施工会社からのタイムリーな報告
2. 現場業務のルールの統一化
3. 遠方の現場でも現場が分かり遠隔から指示
4. 現場の指示待ちの減少
5. 無駄な現場訪問、確認の減少
6. 予定工期に対して遅れがちな施工店が分かる

クラウドの特色である1・3・4・5のような“いつでも、どこでも、現場が見える”といった効果は当初から想定していたものでしたが、2のルールの統合化に関しては今回のようなDX化検討のような機会がないと中々洗い出し出来なかったようです。ましてや複数社がそれぞれのルールで実務を回している最中に共通のルールを浸透させるにはクラウドシステムのような全員が使う共通のツールで一気に展開することが有効でした。また今回のDX化の最大の収穫として6のように予実管理による工期厳守がきちんと守れる施工店を判断できた事です。

DX化から半年後に次のような業務項目で時間を計測したところ
DX化前と後で比べると45%無駄が無くなったようです。

・管理会社の現場訪問、現場確認
・施工店の手戻り
・FAX、メールでのやり取り
・報告書作成
・オーナー報告のための取りまとめ

 

 

 

 

 

 

 

| DX2ヶ月間伴走型支援

以上のように業務のDX検討は“何を使うか”という以上に“誰と何を改善するか”がとても重要だと感じています。

今回のこちらのコラムをお読みになって一度棚上げしていた業務課題のDXについて
再検討してみたいと思われた方やDXについてざっくりと相談してみたいと思った方はお気軽にお問い合わせください。

そして今回はしっかりと業務課題を洗い出し、改善するために
【DX2ヶ月間の伴走型パッケージ】として支援を致します。
支援内容
・初回打ち合わせ
業務のヒアリング、課題の洗い出し、目標の策定、当社で実現できることの提示など
点検や工事に関するチェック項目の洗い出し。
チェック項目がまとまったものがない場合でも
20年間で当社が蓄積したノウハウを元にベースとなるチェック項目をご提案します。
戦略の施行。目標の設定、トライアルにおける目標の設定。
・クラウドサービス「目視録」の一か月間トライアル環境の構築
打ち合わせ内容を反映させた御社専用環境の作り込み。
・導入説明会の実施
・トライアル二週間経過後の打合せ
トライアル途中段階での課題の洗い出し。
・トライアル終了後の打合せ
目標に対するフィット&ギャップのすり合わせ。
トライアルデータとトライアル運用内容をDXの提案。

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現場品質可視化クラウドサービス

 
現場業務のデジタル推進において、伴走は非常に重要です。
ぜひ、この機会にご検討いただけますと幸いです。