株式会社エー・エス・ディ

MENU

目視録通信

Vol.184 台風13号の爪痕 日立市庁舎で自然災害リスクを考える

台風13号は、福島、茨城、千葉県の沿岸部を中心に線状降水帯を発生させて河川氾濫などによる浸水被害や土砂崩れを引き起こした。被災した方々には心よりお見舞い申し上げると共に早い復興をお祈りしています。各種の報道があった中で日立市庁舎の被災の件が気になりましたので、そのことに触れたみたいと思います。

 日立市庁舎は、宮田川支流の数沢川と平沢川の2本が西から合流する地点に建てられており、新庁舎建設のため流路を変更して暗渠化させています。今回のような線状降水帯の大雨が降れば洪水になるのは容易に想像できますし、内水ハザードマップでは洪水が予測されています。市庁舎は東日本大震災を考慮して防災拠点として建て替えられた筈ですが、地下にあった受電設備や非常用発電機は水に浸かって停電してしまいました。今回のような大雨は再発する可能性はあると思いますので、洪水が発生しても非常用発電機が動作するように充分な災害対策をおこなって欲しいと願っています。身近な施設でもこのような潜在リスクを抱えている建物があるように感じますので、自然災害を想定外とせずリスクヘッジできたら良い思います。