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目視録通信

Vol.183 【温故知新】関東大震災の死者9割は火災旋風による!

関東大震災は1923年(大正12年)9月1日11時58分32秒、ちょうど100年前に発生しました。今回は古きを尋ねて防災知識を高めておきたいと思います。本震はM7.9とされていますが、M7級の余震が数回発生、建物被害においては全壊が約10万9,000棟、全焼が約21万2,000棟となっています。死者行方不明者は推定10万5,000人、実はそのうち約9割が火災によって亡くなり、火災は火災旋風を巻き起こして3日間に渡って焼き尽くし、その温度は1,000度を超えたといいます。横浜桜木町の駅舎でも倒壊を免れた建物に留まり火に囲まれて焼け死んだ事例が多く残っています。ハワイマウイ島火災も速いスピードで燃え広がったが、地震後に発生する火災に注意しておく必要があります。
関東大震災は直下型と海溝型を併せ持っているが、津波も発生しています。歴史を紐解くと鎌倉大仏殿が流されたのは、1498年(明応7年)9月20日の地震大津波によるものだそうです。1703年(元禄16年)12月31日にも関東地震は起きており、定期的に繰り返されていますので常日頃から災害に備えておくことが必要だと思います。家族との連絡方法、水や食料の確保、トレイなどの備えも見直しておきましょう。