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スタッフコラム

論理的思考:ロジカルシンキングとは

最近、梅雨の影響で中々外に洗濯物が干せない日が続いていますね。
梅雨明けももう少しかとは思いますが、
天気が悪くじめじめとして日が続き中々外に出る機会も減っています。
そんな中最近自宅で読書をする機会が増えてきました。
読書の秋ではないですが(笑)

本日は読書をして興味深かった内容を記載させて頂こうと思います。

「論理的思考の方法」
ご存じの方もいると思いますが
古代ギリシャ時代のユークリッドが記したとされる
「原論」という本はご存じでしょうか?

原論は紀元前3世紀頃に編さんされた
最古の数学のテキストとされています。
また原論は100年前までは高校の教科書として扱われていた
大ベストセラーです。
なぜ数学のテキストが論理的な思考に
つながるのかと思う方もいらっしゃると思いますが
私の読んだ書籍「とてつもない数学」では
その論理力こそが論理的思考の源だと書かれています。

また論理力とは社内会議やお客様への提案等、
現代のビジネスシーンでも活用できると感じております。

同書(とてつもない数学)では原論に書かれている論理的思考の方法、
それは定義と公理から始めて正しい命題を積み上げるという方法と
紹介されています。

・「定義」とは言葉の意味を指しており、
・「公理」とはこれだけは前提として認めるという約束事です。
・「命題」とは客観的に真偽が判断できる事象の事です。

よくわからないと思われるかもしれませんが、
わかりやすい具体例も紹介されています。
例えば電車内において携帯電話で通話することの
是非に関して議論を行うとすると、
それはマナー違反と議論を行わなくても常識として認識されますよね。
これをあえて論理的思考の方法に当てはめてみます。
・定義:「周りに人がいる状態」を「他人の話し声が聞こえる状態とする」
・公理:他人に迷惑をかけてはならない。
・命題1:人間は会話の半分しか聞こえない状態が続くと、無意識のうちに
会話の内容(文脈)を知りたくなってしまい、気を取られてしまう。
・命題2:人間は「認知機能の乗っ取り」に会うとイライラする。
・結論:まわりに人がいる状態では携帯電話で通話するべきではない

このような定義→公理→命題→結論を導いていくという具合です。

この内容を見て私が最初に思ったのは
市場調査や商品開発などのマーケティングの考えに近いと感じました。

ターゲットとなる人物像を置き、そこに条件を付け課題を明確にする、
その上で解決策を提供するといった考え方は
もしかしたらこの原論から生まれているのかもしれません。

皆様も日常のビジネスに活用されてみてはいかがでしょうか。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。