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スタッフコラム

人の行動を促す「ナッジ」に注目

こんにちは

皆さんは資料やチラシ等を作るとき、こんな経験はないですか?
・伝えたいことをまとめているうちに資料枚数が増えてしまった
・簡素化しすぎたら、アピールが足りない
・論点がずれて、読み手が理解するまでに時間がかかる

私も今まで沢山の資料やチラシを作成していますが
内容が読み手の方に分かりやすく
こちらの意図が伝わっているか悩むことが多いです。

資料を作成する時は
分かりやすい表現で内容を十分に伝えること、
読んだ人が、すぐに行動できるような工夫があることを
意識して作ると良いと言われていますが
これってなかなか難しいですよね。

そこで、ビジネスシーンや公共政策で近年話題になっている
「ナッジ理論」を簡単に、ご紹介します。

そもそもナッジ=nudgeとは
「(注意を引くため)肘でそっと突く」という英語で
ナッジ理論は文章の表記や表示方法を工夫する事で
その人の心理に働きかけ、行動を行動科学的に変えていく事が出来るというものです。
相手に命令や指示等をする事なくコストもかけずに
きっかけを与えて行動を促す仕掛けのことを指します。

ナッジ理論を用いた
いくつか面白い事例があるのでご紹介します。

海外のとある空港で人件費削減として最もコストがかかっていた
男性用トイレの清掃費に着目してトイレの便器に小さいハエの絵を
描きました。
「汚さないでください」の張り紙よりも
ハエを描き、的(ターゲット)にすることで
トイレの汚れが減り結果的に清掃費が8割も減少したそうです。
ハエを描くというナッジによって経費削減の効果を生みだしました。

アメリカで起きた大規模停電から省エネを推進するため
実験として「節約しよう」「環境に優しくなろう」「より良い未来の為」と
メッセージを出したところ、省エネ効果は出ませんでした。
むしろ効果が出たのが
「ご近所の皆さんはエアコンから扇風機に変えているのはご存知ですか」という
このナッジを意識したメッセージでした。

ナッジ理論を用いたフレームワーク=EASTの活用事例
E:Easy(簡単)一目でわかる資料、選択肢は少なくシンプルに
A:Attractive(印象的)注意を引きつけ、損失回避性の仕掛けを作る
S:Social(社会的)他人がどのような行動を取っているか伝える事で人を動かす
T:Timely(タイムリー)相手が欲しがっているタイミングで情報を提供する

どれも有名な話ですが、ご存知なものはありましたか。
資料を作成する時などは、このEASTを思い出して
チェックしてみると良いと思います。

ナッジ理論活用のメリットは
・資料の文言を少し変える
・情報の順番を変える
・データを差し込む など
ちょっとした工夫で成果を上げられことです。

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さて
ナッジは私たちの身近なものだけでなく
今後さらに幅広い分野での社会課題への対応策として
期待されています。

以上本日は
人の行動を促す「ナッジ」に注目
についてお届けしました。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。