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目視録通信

Vol.162 脱炭素社会に向けて断熱性能等級6等級7を創設

2050年カーボンニュートラルの脱炭素社会実現に向けて、バックキャスティングで目標設定がおこなわれて議論が進められている。エネルギー省の約30%を占める民生部門において住宅・建築物の省エネは重要であり、外皮の断熱性能を向上させることはエネルギー消費削減に効果が大きい。
『脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会』は8月に取り纏めがおこなわれ、2030 年までに省エネ基準をZEH・ZEB基準の水準の省エネ性能に引き上げ・適合義務化することなどが確認された。
早速、国土交通省、経済産業省及び環境省の合同会議(11/4および11/24)では戸建住宅のZEH水準を上回る等級について等級6(HEAT20G2レベル)と等級7(HEAT20G3レベル)の検討が報告された。
等級6の1次エネルギー削減量は約30%、等級7では約40%を見込むことができる。
2050年のあり方は『住宅ストック平均でZEH・ZEB基準の水準の省エネ性能が確保され、導入が合理的な住宅・建築物において太陽光発電設備等の再生可能エネルギーの導入が一般的となること』であるので新築・リノベどちらにおいても急加速で断熱性能を引き上げることが求められている。